2019年7〜9月売り上げランキング!

全国各地ミドルエイジとヤングとティーンのみなさん、こんにちはこんばんは!(シカクは最近Instagramを頑張り始めたので、ティーンのファンが増えつつあるのです。フォローしてない人は今すぐチェック!)

さて、夏休みシーズンが終わり、シカクの新しいランキング発表の時がやってきました。
夏といえば、夏コミを始めとして大小さまざまなイベントが目白押しの同人スペシャルシーズン。
シカクとしても7月に初めて百貨店に出店したり、8月に20名の作家さんを招いてTシャツ展を行ったりと、いろんなことに挑戦しました。

色々やって今までより幅広いお客さんに来ていただく機会が多かったおかげか、ランキング入り商品もかなり幅広い結果になりました!
サマーシーズンのシカクで最も注目を集めた商品はこれだ!!

※シカク出版・シカクオンガクの商品は除いたランキングです。
※同一作家の本が複数ランクインした場合、最も売れたタイトルのみを掲載します。


第10位 東成実「呉服元町商店街」

佐賀県佐賀市にある歴史ある神社「願正寺」の参道が発展してできたと言われる、呉服元町。
この本は呉服元町にあるバラック商店街「佐賀市四大マーケット」の現存する最後の1つ「中央マーケット」と、それに隣接する「呉服元町ビル」、そしてその周辺にあるお店を紹介する本です。

とにかく取材が丁寧で、お店の様子だけでなく成り立ちや店主の人となりも丁寧に紹介。
それぞれのお店のエピソードには、それぞれの人の生活史が閉じ込められており、見ていると胸がいっぱいになります。代表は涙腺の弱さが3歳児レベルなので、この本を読んで5ページに1回ぐらいは泣きました……。

日本各地のあらゆる地方商店街と同じように、呉服元町商店街も高齢化や開発が進み、かつての面影はどんどん失われているそう。
景色が変わっていくことは止められなくても、今ある場所や人を少しでも心に留めておきたい。そんな著者の想いがひしひしと伝わってくる、素晴らしい本です。

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第9位 八画文化会館叢書vol.11 ゲタバキ団地観覧会(けんちん著)

珍スポ・B級スポット系の愛好者なら知らない人はいない雑誌『八画文化会館』の別冊本。

タイトルの「ゲタバキ団地」とは、下層階がお店や事務所、上層階が公的機関が提供する住宅と二段構えになっている団地のこと。
普通の団地趣味から一歩踏み込んだ、さらにディープなテーマの1冊です!(団地趣味という時点で普通の人からしたら普通じゃないのですが、まあそれはおいといて)

このように、全国各地のゲタバキ団地を写真と文章でたっぷりとご紹介。
普通のビルだと思って前を通っていた建物が実はゲタバキ団地だった、なんてこともあるかもしれません。

広大な敷地にズラッと並んだ団地とはまた違った、当たり前の顔で町に佇むゲタバキ団地のいじらしい魅力を発見できる1冊です!

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第8位 玉置標本「作ろう!カレーラーメン」

シカクのランキング常連、グルメライター玉置標本さんによる大人気シリーズ「趣味の製麺」の別冊最新号!
カレーとラーメンという、主役が2人くっついちゃった、でもなんだか日の目を浴びることの少ないカレーラーメンについてマジメに考えています。

なんといっても注目すべきは、漫画執筆陣の豪華さ。
一体なんの本かわからなくなるほどの顔触れです。
回を重ねるごとに豪華になっていくんですよね……これは玉置さんの人となりの成せるワザでしょう。

ちなみにシカクのメルマガで編集長を務める、スタッフでフリーライターのスズキナオさんも執筆しています。
カレー好きさんもラーメン好きさんも、ぜひ読んでみてください!

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第7位 光と音の専門店 ハオハオハオ「念佛機本」

日本では数少ないブッダマシーンの販売店、「音と光の専門店 ハオハオハオ」さんが作ったたぶん日本初のブッダマシーン解説本がランクイン!

……え、「ブッダマシーンってなんやねん」って? 失礼しました。

ブッダマシーン(または自動念佛機)とは、手のひらサイズの機械で、ボタンを押すと念仏ミュージックが流れたり、製品によっては画面にブッダが表示されたり光ったりするというもの。
中国などの仏教国では「いつでも手軽に念仏が聴ける便利マシン」として親しまれているそうです。

このブッダマシーン、今クチコミでじわじわと広がり、静かなブームとなっています。(シカクでも店舗限定で取り扱ってます)

さて、今回ランクインした「念佛機本」は、ブッダマシーンの基礎知識をはじめ、想像以上にバラエティ豊かな製品紹介、収録曲やアプリ(!)紹介、さらに香港にあるブッダマシーンメーカーへの潜入レポートと、深くて広いブッダマシーンの世界を思う存分楽しむことができる1冊です。

ブッダマシーンマニア、あるいはブッダマシーンがなんだか気になって仕方がないマニア予備軍の皆さま、ぜひ本書でブッダマシーンワールドの深淵へ足を踏み入れてください!

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第6位 killdisco「DONUTS」

6位にランクインしたのは、イラストレーター・デザイナーであり、DJとして音楽活動も行うkilldiscoさんのイラスト集!

全ページにわたってとにかくオシャレなのですが、とぼけた感じや温かみもあり、ちゃんと血が通っているというか……根暗な私が見ても居心地が悪くならないオシャレというか……
すっきりとした色や線がなんとも気持ちのいい絵で、いつまでも眺めていたくなります。
全ページ大きく印刷して、ポスターにして部屋に貼りたいです。

killdiscoさんのホームページでは、画集に掲載されている以外にも色々な作品を見ることができます。どれも素敵なのでぜひチェックしてみてください〜!

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第5位 低級失誤(Saitemiss)「夢の中でなら君にキスできる」

台湾在住のイラストレーター「低級失誤(Saitemiss)」さんの自身初画集。日本でも10〜20代の女の子を中心に人気が広がっている、注目のアーティストです!

パステルカラーと耽美的な線で、どこか80年代少女マンガ的な雰囲気を感じさせる作風。事実、インタビューによると「セーラームーン」や「少女革命ウテナ」などの日本の少女マンガ・アニメに影響を受けているそうですが、まったく新しい作品に昇華されています。

発行は台北のZINEショップ・ギャラリー「mangasick」で、日本では一部店舗のみの取り扱いです。
mangasickの本は基本的に増刷がありませんので、買えるのは今だけかも。気になる方はなくなる前にお買い上げを!

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第4位 チーム4.5畳「団地ブック5号」

シカクのベストセラーシリーズ! 団地愛好家集団チーム4.5畳による、団地愛溢れる同人誌。
(同じ月の売上ランキングに2冊も団地本が入るとは……団地人気おそるべし)

目次を見ればわかる通り、近所の団地の写真を撮るだけでは飽き足らなくなったメンバーたちによる、一歩踏み込んだ読み物が掲載されています。
ディープな団地マニアの皆さん、同人誌にしかできない濃い内容を存分にお楽しみください〜。

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第3位 さくらいみか「旅に出たくな〜る しまね’19」

前回のランキングでみごと1位に輝いた「旅に出たくな〜る しまね’19」が今回も上位にランクイン!!
デイリーポータルZなどで活躍するライター・さくらいみかさんによる超個人的見解島根ガイド。表紙に「どうでもいい情報満載」とありますが、どんな情報が載っているかというと、こちらの目次をご覧ください。

 

「空港多いのかも問題」「『サンライズ出雲』のシャワーが楽しい!」「観光のついでに『酒ゴリラ』へ行こう」「山陰での『藤原』の読み方」……
本を開いた一番最初のページから、そもそもの前提がピンとこないコンテンツや聞きなれない単語が満載。
しかしページをめくると、自力で探そうと思ってもなかなか見つけることができない島根の魅力がザクザクと出てきます。

都市部まで伝わってこない島根のガラパゴスな魅力がたっぷり詰まった本書を片手に、島根に行ってみよう!酒ゴリラを探そう!

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第2位 スケラッコ「602号、木の見える部屋」

漫画家・イラストレーターとして色々な媒体で活躍、最近は絵本まで出版し、どんどん活躍の場を広げるスケラッコさん、久々の自費出版本!
「URくらしのカレッジ」「ROOMIE」で連載していたマンガをまとめた一冊です。

理屈っぽいところがあるけど、どこか抜けているショウタ。のんびりしているけど、決断力はあるルイ。引越しを機に入籍したふたりの日常をそれぞれの視点から描いた作品です。
楽しかったりおかしかったり、時にはちょっとしたすれ違いで不機嫌になったり寂しくなったり。そんな暮らしの中の小さな浮き沈みが柔らかい眼差しで綴られており、心が温かくなります。

スケラッコさんの作品に共通する魅力である、登場人物のさりげないしぐさをすくいとる優しい眼差しがたっぷり詰まった本書。
ほっと一息つきたいときにぜひ読んでいただきたいです!

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第1位 日本いか連合「いか生活 vol.1」

イカをこよなく愛する佐野まいける氏が中心となり発刊されたイカ雑誌。
発売直後から話題になり、創刊号でいきなり1位の快挙です!!

専門家としてイカの飼育や研究に携わる方、イカのビジュアルに魅了されたイカアーティスト、そして食べ物としてイカが大好きなグルメライターなどなど。
幅広いジャンルのイカ愛好者たちがそれぞれの目線からイカ愛を語っています。

「ちょっと興味ある」ぐらいのライト層からディープなファンまで、イカや生き物好きならまんべんなく楽しめる内容となっております。
他の海洋生物に比べるとイマイチ陰が薄い、でも実はとっても神秘的なイカの魅力に、本書を通してぜひ触れてみてください!!

★いか生活 vol.1 ご購入はこちらから★


7〜9月のランキング、いかがでしたか?
個人的には、今回はジャンルの幅が広い結果になったな〜という感じ。シカクはジャンルにこだわらず本をセレクトしているのが特徴なので、このランキングをきっかけに、今まで知らなかったジャンルの本も見てもらえるととっても嬉しいです!!

最後に、シカク店舗で開催するイベントのお知らせです!!

10月14日現在、シカク店内ではこちらの2つの展示を開催中!!

『卒業生代表プロダクツ展』は、身の回りにあったり懐かしいあれこれをモチーフにしたグッズを作る卒業生代表さんの初個展。10月20日まで。

『団地の給水塔大図鑑 2019最新アップデート展』は、シカク出版の本「団地の給水塔大図鑑」発売1周年を記念したパネル展。図鑑が発売してから新たに撮影した給水塔の写真を展示しております。
シカク店内に突如現れたミニルームにて、11/22まで!

10月31日には、シカクのメルマガ編集長としておなじみのライター・スズキナオさんの初単著発売記念イベントを開催します!
取材記事がメインのライターでありながら、その記事はもはや文学作品との呼び声も高いナオさん。名作記事の数々がどうやって生まれているのかの秘密に迫れるかもしれません。
ゲストはなんと、漫画家で「酒のほそ道」の作者・ラズウェル細木先生!
司会は私、不肖たけしげがお届けいたします。
予約優先制ですので、こちらのフォームからご予約ください!

そして11月2日からは、イラストレーター・mugnyの個展「MENU」を開催!
もっちりした鳥のキャラクター「とりもち」で人気を集め、コラボグッズなども多数手がけているmugny。私も大ファンです。15000円するとりもち等身大ぬいぐるみ、注文しちゃいました。

去年の個展の時にまじハンパない列ができてパンク状態になったので、今回は最初の3日間のご来場は予約優先制とさせていただきます!
こちらのフォームからご予約をお願いいたします。
予約しないと数時間待ってもらうこともありえるので、お願いしますね〜!!


また、10月26日と27日は出店も控えております。どちらも大阪で、楽しそうなイベントなので、スケジュールのページからチェックしてみてね!


そんなこんなで、ゆかいな本を売っているのみならず、イベントも目白押しのシカク。
TwitterInstagram、スタッフみんなで更新してるnoteなど、PR活動も日々頑張っておりますので、応援してね!よろしくね〜!!

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