2020年4月11日バーチャルシカク配信後記

こんばんは!あまみです。

昨日、4月11日にバーチャルシカクがオープンしました。バーチャルシカクとは、

通常の営業時間と同じような時間帯に、YouTubeのライブ配信でシカクを営業してみようという試みです。

オンラインショップでお買い物してもらったものをピッキングしたり、おやつをつまんだり、本のPOPを描いてみたり……普段のシカクの様子をライブ配信で展開します。

営業先(?)はYouTubeライブです。チャンネルも開設しましたのでご登録お願いします!

http://uguilab.com/day/?p=354

ということで、昨日がその配信日でした!

代表のたけしげが持ち前のサービス精神でもって「恋人との初めてのデートのように、よく思われようとして張り切っていっぱい喋ってしまった」初回の配信。6時間というあまりにも長い配信、初回からぶっ飛ばして、いろんな本をご紹介したので、商品リンクとともに本編のトピックを少しご紹介しようと思います。

13時台

オープンの挨拶

代表たけしげによるオープンの挨拶です。開始早々たけしげが泣くというハプニング……

お仕事開始

挨拶もそうそうに、早速お仕事を開始します。最初は説明しつつ通販のピッキングを開始しますが、マルチタスクができないたけしげさんに早くも異変が!

この時間帯に紹介した本

chapter22「After the party(新装版)」

00:49ころ、高野雀さんの『chapter22「After the party(新装版)」』をご紹介しています。

阪神大震災の発生から数ヶ月後の神戸を舞台に、音楽イベントに遊びに行く2人の女性を描く短編マンガです。

2人の会話の内容や背後の風景を通じて、当時の神戸がどんな雰囲気だったかが生々しく伝わってきます。
(欄外に添えられた作者による註も興味深いです)

どんな状況でも生きていかなくていけない。パーティーを続け、とにかく陽気にやっていくしかない!というメッセージも感じる作品です。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147652058

14時台

この時間帯に紹介した本

小山祐之「団地の給水塔大図鑑」

00:57ころ、チャットにご本人降臨でご紹介!

「団地にある給水塔」だけを10年間にわたり撮り歩いてきた小山祐之(日本給水党党首UC)による

団地の給水塔のデータ400基超を収録した大図鑑!

データベースとしての充実ぶりはもちろん、給水塔の知らない一面が見える読み物やコラムも満載。

色も形も個性豊かに、団地の暮らしを支える塔たちの美しい姿をご覧ください!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289350

丸岡九蔵「陋巷酒家4(うらまちさかば)」

1:00ころ、作家ご本人降臨でご紹介!

酒場や銭湯など昭和っぽい舞台に、近未来的な設定を融合させる独特の作風でファンが急増中の漫画家・丸岡九蔵さん。

大人気近未来SF立ち飲み漫画シリーズの第4巻です!

荒廃した戦後未来のとある地下街で、女将さんとサイボーグの笑美ちゃんが切り盛りする立ち飲み屋では今日も個性豊かな顔ぶれが集まっています。

笑いあり涙ありラブありの人情物語と近未来世界観の融合、そして酒場シーンの描写力が素晴らしく読んでいてワクワクが止まりません!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=148564526

レズっ娘クラブ「はじめてのレズ風俗」

1:04ころ、レズっ娘クラブ代表・御坊さんがチャットに降臨したのでご紹介。ちなみにスタッフあまみは、レズっ娘クラブでも事務や編集の仕事をしています。

大阪のレズビアン風俗店「レズっ娘クラブ」プレゼンツ、レズ風俗のご利用ガイドです。
レズ風俗って何?という初心者の方はもちろん、すでにご利用いただいている常連の方にも楽しんでいただけるようなコンテンツもあります。

中でも、在籍キャストと金原みわさんの対談や、牧村朝子さんとレズっ娘クラブ代表・御坊の対談は見応えあり!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289181

松本よしふみ「たぬきケーキめぐり5」

1:14ころ、チャットにご本人降臨でご紹介しました。6号が欠品しているので5号のリンクを掲載しておきます!

昭和30年代ごろから洋菓子店の定番商品の一つとなった「たぬきケーキ」。時代の流れとともに今や絶滅しつつある「たぬきケーキ」にスポットを当て、日本各地の洋菓子店を紹介する『たぬきケーキめぐり』。

第5号では、北海道・青森・秋田・千葉・神奈川・三重・大阪・宮崎・鹿児島のたぬきケーキを紹介しています。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289048

フリーペーパーを同梱しています

通販をお買い上げいただいた方には、フリーペーパーを同梱しています。荷造りした人の独断と偏見で入れていますので、お買い物時のお楽しみにしていただけましたら幸いです。

顔は覚えられないけど字面は覚えられる

人の顔を覚えるのが超苦手なたけしげさんは、字面を覚えるのは結構得意らしいので、通販ご利用いただいた方は実店舗に来店することがあればぜひお声かけください。優しく歓迎します。

買い出し

もうすぐおやつの時間だというのにみんなして「おなか減った」というので、買い出しにでかけました。あまみはお留守番。

シカクスタッフたちがよく行く、近所の商店街の中にあるヤマザキに買い出しに行ったようです(撮影:おだ犬)

このヤマザキは「趣味の製麺」で知られる玉置さんが、デイリーポータルZの記事で紹介されているお店です。手作りサンドが美味しいんですよ〜

街のパン屋、ヤマザキショップが懐かしかった

https://dailyportalz.jp/kiji/180711203371

15時台

ティータイム

今日のティータイムは先週、シカクに遊びに来てくれたけんちんさんからいただいた「マルセイバターサンド」を食べました!実ははじめて食べたんですが、すごく美味しかったです!ごちそうさまでした!

けんちんさんは、チーム4.5畳で「団地ブック」シリーズを発行したり、電気風呂や銭湯の下足札の本を発行したりしています。

16時台

配信中にも続々通販のご注文をいただいたので、ピッキングをしつつ、売れた本をご紹介しました。

この時間帯に紹介した本

僕のマリ「いかれた慕情」

1992年生まれの文筆家・「僕のマリ」さんによる短編小説集です。

先輩と初めてラブホテルに行った記憶、
ネットで知り合った友達と緊張しながら実際に会った経験、
愛犬が死んでしまったこと、日々の生活の中に刻まれる忘れがたい場面を鮮やかな言葉で描いています。

イラストレーター・安藤晶子さんによる表紙も素敵です。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289436

香山哲「水銀柱」(ドグマ出版)

ドグマ出版の主宰であり、ゲームや漫画作品を作っている香山哲さんが 2017年に行った自身の絵の個展をもとに描いた、「個展記録まんが」です。

個展の始まる前・会期中・終わった後について漫画にするとともに 展示した絵の写真を全点ぶんフルカラーで収録。

会場にて設置されていた作品解説文も掲載されています。

お金のことや技術のこと、配慮したかったことや中々できないことなど

やや語りにくいような事柄についても忌憚なく描かれています。

ひとりの人間の思考や試行の「記録」を「まんが」として読んでいくことができ、

もの作りをしている人にとっても、そうでない人にとっても、

たいへんに面白く興味がそそられる1冊です。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289216

小林真樹「日本の中のインド亜大陸食紀行」

インド、ネパールをバックパックで旅して魅了されたという著者。日本に帰国してからもインドが恋しく、その残り香を探すように足を向けたのが「日本の中にあるインド」でした。

例えば、本書で紹介されている北関東、東京の新大久保、名古屋などなど、インドから日本へやってきて仕事をしているエリアが国内に点在しており、その周辺には現地の人の味覚を満足させる本格的なインド料理店があったりする、そういう場所を訪ね歩き、そこで暮らす人々を取材したのが本書なのです。

読んでいくと、日本で暮らすインド出身の人々の生活も知ることができ、また、日本とインドの文化が融合して生まれる面白い状況についても伝わってきます。とにかく足を運ぶ、人に会って話を聞く、という姿勢が素晴らしいです。320ページというすごいボリュームで語られる、これはもはや、今の日本のある側面を切り取った社会学とも言えるかもしれません!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289537

【フリペつき】小林エリコ「生きながら十代に葬られ」

3:21ころ

機能不全家族、いじめ、貧困、自殺未遂、精神病……
さまざまな困難を抱え、サバイブしてきた経験を綴るエッセイやコラムを多数発表する小林エリコによる、十代の記憶。
読んでいて胸が苦しくなるできごとばかりですが、本書にはやがて大人になった著者が自分の力で友人や居場所を手に入れまでが綴られており、
周囲から与えられた環境で生きるしかない被保護者の時代だけが人生ではないことを強く語りかけてくれます。
辛い日々を送っている若い方にはもちろん、苦しみの渦中にいるすべての人の読んでほしい一冊です。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289888

石井図書製作「駅名事典 初版覆刻版」

3:32ころ

1952年に今はなき中央書院から刊行された「駅名事典」を細かな部分まで復刻した一冊。

当時の路線名、駅名、路線図を眺めているだけでも楽しいし、きっと鉄道に詳しい方なら何倍も楽しめることでしょう。しかしこの本がすごいのは情報としての価値だけでなく、本の風合い、手触りも含めて手製本で再現しているところ。表紙の箔押し、印刷された文字のかすれ具合などにまでこだわって作られたそうです。

執念の結晶のような本です!この値段は決して高くないはず!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149360386

パスカ「自由律俳句集 待ち受け画像がちらし寿司」

3:31ころ
抜粋して、ここでは「自由律俳句集 待ち受け画像がちらし寿司」をご紹介します!

独特の味わいがある自由律俳句を作っているパスカさんによる、自由律俳句集です。

収録された自由律俳句は460句におよびます。

「ふざけた格好なのに無表情」
「通された席の調味料が少ない」
「買ってあげたおもちゃで斬られている」

など、パッと抜き出しただけでも、なんとも言えないちょっとかっこ悪い瞬間みたいな雰囲気が伝わるのはないでしょうか!そんな瞬間を繊細に切り取って笑わせてくれる作品です。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149824081

自粛とカップ麺

3:17ころ
最近レーザープリンターを買った、音楽担当ビロくんが「自粛とカップ麺」というフリーペーパーを作りました。しばらく通販のお買い物に問答無用に同梱します。

17時台

スタッフあまみとは

3:47ころ
数年前からシカクスタッフとして働きはじめた私、あまみですが、そのきっかけからはじまって、ラブホ探訪制作の話なんかをしました。この一年くらいは思ったように制作できなくて苦しんでいます……

この時間帯に紹介した本

逢根あまみ「あまみのラブホ探訪 終末トラベラー vol.3」

関西在住の「昭和レジャー」探究家・あまみ氏による、ラブホテルの研究本第3弾です!今回は奈良県の老舗ラブホ「HOTELアイネ」特集といった趣の一冊。奈良県内に2店舗ある「アイネ」の室内紹介や、オーナーへのインタビューなど今回もこの一冊でしか知ることのできない貴重な情報がたっぷり詰まっています

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147288782

逢根あまみ「回転ベッドは恋人たちの夢を見るか?」

昭和の趣が残るラブホテル=昭和遺産ラブホテルを記録し、レポートしている逢根あまみによる、回転ベッドの写真集。平成の世に残る回転ベッドが多数収録されています。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289227

ながまき「アレとコレ」

わたしが発行した「回転ベッド〜」のタイトルを書いてくださったのがながまきさん。ながまきさんの本はシカクでもお取り扱いがあるのでご紹介しました。

味わい深いフォントやレタリングを生み出すながまきさんによる、自作文字の作品集。
場所・生き物・天気などの単語を組み合わせて浮かんだ情景を文字のスタイルで表現しています。
物語を感じさせる詩的な短文と、表情豊かな文字の形の組み合わせを見ていると、なんともいえないワクワク感に包まれます。

特典でながまきさんの自作フォント「楽園」のダウンロードができます!(ひらがなのみ収録)

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=147289704

と、ここでお詫びです。
ここでたけしげさんが話しているながまきさん像、なんかちゃう気がするぞ?と思っていろいろ聞いたら、どうやらもふもふさんと勘違いしていたようです。

訂正してお詫び申し上げます!

POPづくり

4:27ころ
書店といえばPOP!シカクのPOPはどんな感じなのか、どう作っているのかをお話ししています。

藤本和也「藤本和也作品集 環と守」

4:30ころ

多数のミニコミや商業誌に作品を発表している漫画家・イラストレーター藤本和也さんによる、連作短編集。

記憶をすぐに無くしてしまうらしい少年「守」と、彼を見守りながら一緒に旅を続けているらしい年上の女性「環」の二人の旅路を描いた連作です。

二人が一体どこへ行こうとしているのか、いく先々で出会う不思議な現象がいったいなんなのか、様々な謎について一切説明がされず、のほほんとした雰囲気とちょっとゾクッとする怖さとがバランスよく配合された不思議な作品です!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149108600

藤本さんの作品、わたしも好きです。シカクで働くはるか前、7〜8年前に即売会で藤本和也作品集を買った記憶があります。シカクの本棚で見つけて、なんだか不思議な気持ちになりました。

Shusuke Ogawa(小川周佑)「Huldufolk Islands Ⅰ」

4:41ころ

世界各国の歴史的事件・文化・民俗を取材する写真/ライターの小川周佑さんによる、アイスランドの妖精をめぐる写真集。

妖精というと、ディズニーのティンカーベルみたいなものをイメージしてしまいますが、アイスランドの妖精「フルドゥフォルク」は、姿形が人間とまったく同じで、男女の性別があり、仕事をし、寿命が尽きたら死んでしまうという、人間の合わせ鏡のような存在として認識されているんだとか。

さらに、決してファンタジーとして捉えられているのではなく、現代でもその存在を信じている人がいて、妖精によって起きたとされる事件がニュースになったりもするんだとか。

本書では、その妖精「フルドゥフォルク」とゆかりが深いとされる場所をめぐり、撮影されたものです。道路工事のために撤去しようとするとなぜか災いが起きる岩など、不思議なものが多数紹介されています。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149360421

ナンセンスダンス「勝手に踊ってろ」

4:55ころ

テキスト、イラスト、マンガなど表現形式は問わず、参加者が面白いと思うことを無意味かどうかは気にせず寄せ合うサイトが「ナンセンスダンス」です。

「ナンセンスダンス」
http://nonsensedances.com/

その「ナンセンスダンス」の参加陣によって生まれた合同誌がこの「勝手に踊ってろ」です。

18人の参加者が自分の体験談、思いつき、妄想などをそれぞれの形で表現しています!

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149822922

北極まぐ画集「HOKKYOKU MAG ARTWORKS vol.2」

5:13ころ

路地裏好きのイラストレーター・北極まぐさんによる、カラフルなイラスト作品集です。

可愛い服装の女の子たちが、古めかしい居酒屋看板の並ぶ路地裏にたたずむ。そんな風景をポップに見せてくれるのが北極まぐさんの魅力。

その魅力をたっぷり堪能できる作品集になっています。

https://shikaku-online.shop-pro.jp/?pid=149615006

18時台

引き続きPOPづくりをしまして(本については17時台にまとめています)5:20ころからは本日の締めトーク、という感じでした。

ガチ相談

現在考案中の「おまかせ選書パック」につける特典を何部印刷するかという、ガチ相談が持ち上がりました。わたしもいつもの感じでガチツッコミ・ガチレスです。

工事のはなし

今週平日に実施する工事の話。ギャラリースペースの天井を作っちゃうぞ!

成功体験をさせてください

代表たけしげは成功体験がないとやる気貯金ができないので褒めてください……まぁでもそれはみんなそうか。みんな褒めあいましょう!

これからしたいこと

街ブラロケとか、「どうぶつの森」のゲーム実況とか。

ご視聴ありがとうございました!

配信中、たくさんの方がチャットでコメントをくださったり、ツイートしてくださったりして、それをお話しするのも楽しかったです。

オンラインショップで注文してくださる方もいて、そしてその方がコメントをリアルタイムでくださったりして、普通に営業しているのと似たような感覚があってすごく不思議な体験でした。

みなさんのご支援もあって、配信中たけしげさんが感極まって泣くというハプニングもありましたがこれもまたシカクらしくて面白かったです。

来週も同じ内容になるかどうかはわからないのですが、きっと楽しいはず!来週もぜひご視聴ください!リアルタイムが難しい方はアーカイブでよろしくお願いします。

次回予告

次回は4月19日(日)を予定しています。時間は現在調整中。よろしくお願いします〜!!

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