街には不条理文学が溢れている。
ライター・放送作家の吉村智樹が路上で撮り集めた、思わず「それ、街(まち)がってますよ!」と突っ込んでしまうヘンなことばが書かれた看板や貼り紙の写真展です。
街は「ことば」で溢れている。
店名、キャッチコピー、注意書き、そして警告。
歩きながら、それらをつぶさに読んでいくと、ときには不思議な文章に出くわすことがある。
まるで三次元が裂け、四次元の入り口を指し示すかのような超常的なことばに。
これらは総称して「VOW系」と呼ばれ、路上観察のジャンルのなかでも「文章をおもしろがる」という極めて奇特なジャンルに属する。
日頃ことばを使って仕事をしている僕だが、どれもこれも、とうていたどり着けないハイレベルな言語感覚。
街の人たちが放つ無手勝流で自由極まりないことばの飛沫を浴び、いつもひれ伏す想いになる。
「街がいさがし」とは、すなわち市井に埋もれた天才文藝作家たちと出会い、隠れすぎた名作を掘り起こす行為。
すなわち、街に潜む“不条理文学探し”なのである。
大阪市此花区梅香1-6-13
13時〜19時(火水定休日)
06-6225-7889
各線西九条駅から徒歩15分
阪神千鳥橋駅から徒歩5分
吉村智樹(よしむら・ともき)
京都在住・大阪勤務の放送作家・フリーランスライター。ライフワークは「街歩き」。最新著書は『ジワジワ来る関西』(扶桑社)。ほか関西版VOW『VOWやねん』三部作や、路上観察ブログをまとめた『街がいさがし』など、この分野に関する著書、プロデュース書を多数上梓している。また街で見つけたユニークな看板や風景を上映するイベント、講演も数多く行っている。
「街(まち)がいさがしのススメ」
放送作家3人のストリートウオッチング
【日時】3月10日(土) 19時開場 19時半開演
【会場】四貫島PORT(個展会場より徒歩10分)
【料金】500円+1ドリンク
【出演】吉村智樹(放送作家)
杉岡みどり(タレント・放送作家)
米井敬人(放送作家)
放送作家がカメラを持って街を歩くと、なにがどう見え、なにを撮るのか?男女三者三様の「街(まち)がいさがし」をご堪能ください。
【予約が定員に達したため、受付終了いたしました】